こんにちは。プレイステーションソフト「moon」のNintendo Switch移植版をクリアしました。
このゲームは「アンチRPG」と評価されているアドベンチャーゲームです。有名どころの、UNDERTALEを思い出させるようなテイストと言えば想像しやすいでしょうか。現にUNDERTALEを作ったトビー・フォックスさんもこのゲームから影響を受けたと言っています。
moonの物語のキーとなるキャラクターは、主人公である「私」と、その世界を跋扈する「勇者」です。「勇者」は民家を無断で漁り、モンスターに出会うと問答無用で切り捨てていきます。
「私」は勇者とは別の存在として、旅する勇者の噂を小耳にはさむ程度の距離感でいます。そんな主人公は夜、夢の世界で「ラブを集めなさい」「ラブで世界を救ってください」という話を告げられます。
主人公にできることは、勇者に倒されたモンスターの魂を拾ってあげること。
モンスターの魂は、生前のモンスターの行動に則しています。道端で死体を調べて図鑑を開くと、そのモンスターが何を好み、嫌い、どんな行動を取っていたかを知ることができます。その情報をヒントに魂を探して捕まえることで、モンスターを救済し、ラブを得ることができます。
また、世界の住人ひとりひとりが抱える悩みを聞いてあげたり、解決したり、背中を押してあげることでもラブを得ることができます。ラブをたくさん集めるとレベルアップし、活動時間が伸びます。
このゲームには曜日と時間の概念があり、各キャラクターは決められたスケジュールに沿って行動しています。主人公ははじめ、半日も行動できないほどの体力しかありません。レベルアップを重ねて初めて、夜に酒場を出入りするキャラクターから話が聞けたりします。
主人公は、持っているアイテムを相手に見せることで、関連する話を聞きだすことができます。
キャラクターに組まれているスケジュールや、アイテムを見せたときの反応、それぞれの悩みなど、プレイするほど各キャラクターの作りこみがうかがえます。
体力が尽きるまでにベッドに入ることを守れば、基本的に自由に散策できるので、どのモンスターから救っても、どの住民から助けてあげてもいいです。
各所を回っていると謎だらけになってしまって、自作の解決できていないことリストが連なり八方ふさがりになるほどでした。(お手上げ状態になり、攻略サイトに頼ることもありました)
特定の時間や曜日を逃すととても痛いです。中盤~終盤にかけては、
プレイ時間の多くが「特定のイベントを逃さないために(もしくは逃してしまったために)"待つ"時間」や「特定のイベントを"探すために待つ"時間」に充てられます。これがとてももどかしかったですね。
お店ではアイテム1つずつしか買えない・売れないことも不便でした。
モンスターを救い、ラブをたくさん集めた先には何が待っているんでしょう。
無慈悲な勇者と邂逅したとき、それは?
ぜひプレイして確かめてみてください。
以下ネタバレです
ミサイルのミニゲーム難しくないですか…?
アレは早々に諦めました。ラブのコンプリートはなかなか骨が折れそうですね。
ドアを開くってああいうことだったんですね。
正直、恥ずかしい話なんですが、初めてあの基盤の山に埋もれた扉を開けるとき、壮大な音楽の中、Aボタンの入力を受け付けるまでにけっこう時間があった?のか、
私はゲームの電源を切るのが正解かと思ってソフトを落とし、普通に出発前の朝に戻されて泣きました。完全に早まりましたね…………
主人公の名前と勇者の名前が同じなのが良かったですね。いつもRPGをやっているのは「私」ですから。
そうそう、大臣の部屋怪しすぎません?
じゅうたんが入り口から奥の本棚まで伸びていて、明らかに「本棚が動いて道ができますよ」という顔してる部屋じゃない?
本棚の上にある装飾が水曜日のマークと似ているように見えて、1日中張り込みしました。
案外、イベントの数は少ないですよね。もっとお城の人や住民たちのイベントが起こるはずと思いながら散策していました。ニッカとポッカとか、風車小屋のじいさんとか。
最後にヨシダが宇宙船から現れたのは、何か意味ありましたっけ?
実は勇者と繋がっているとんでもない黒幕なのかと思いヒヤヒヤしました。
月に着いてからの演出は、すごくUNDERTALEとリンクするところがありましたね。
救ったモンスターの大集合。扉を開けること。
moon2が見てみたいです。面白かったし、こういう視点でできたゲームが大好きだからこそ、惜しいと思うところがたくさんあるので。

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