ファミレスを享受せよ Steam版クリアしました。
今はオータムセール!
気になっていたものをいくつか買って楽しんでいるところです。
ファミレスを享受せよ、めちゃくちゃ良かったです。Steamで買ったノベルゲームで一番好きと言っても過言ではないくらい好き。
この魅力伝わってほしい。
元々は無料のブラウザゲームだったみたいです。今はSteamとかSwitchで買えます。
あなたは満月の夜にファミレスで勉強しようと「ムーンパレス」に入ります。
ふと注文が届かないことに気づいたとき、既にそこは店員のいない「永遠のファミレス」でした。
ただ先客は居るようです。ここで数千年の時を過ごしている人もいるとか。
「ムーンパレスからは出られない」
でもドリンクバーはあります。
店の様子を調べたり、先客と会話していると"話題"が手に入ります。「ここはどこ?」「あなたはだれ?」「ケーキってある?」
それらを駆使して雑談していると、雑談が雑談を呼んで結構な数の"話題"が手に入ります。誰にどの話題を振ったか忘れてしまうくらい。
既に振った話題は分かるようにマークを付けてほしいとも思ったんですが、なんか野暮な気もしました。
あのファミレスで時間効率を求めているのってプレイヤーだけなんだよね。
とはいえ、"話題"もいつかは尽きます。話題は有限…。
でもドリンクバーは無限です。(迫真)
好きな飲み物を自由に飲めます。白銀水とか、黒い酒とか、月の涙とか…。
勝手に補充されるというか、尽きることがないです。でもポーションミルクは切れてるみたい。ポーションミルク?ミルクポーション?……フレッシュ?関西からの漂着者ですか?
話せることがないので、"話題"が尽きてきました。
話題→「グラフィック」
味があって好きです。直線であろうものをフリーハンドで描いてるのが好き。
色数が少なくて、黄色、水色、青、黒の4色だけ?月光を意識した色味というか。印象的で好き。
話題→「音楽」
8bit音楽?チップチューン?ゲームボーイっぽい音で、情報量が少ない感じがグラフィックとマッチしていて好き。オプションでピアノ音源に変えられて、そっちはBGMとしてずっと聞いていたいくらい音色が気持ちいい。
それと、BGMが常に流れているわけじゃなくて無音のときもあるのがムーンパレスらしくて良い。
話題→「総括」
うん…とにかくやってみてほしい。いつもこんなことばっかり言って締めてる気がする。
このゲームのグラフィックと音楽が個人的に好みなのはそうなんだけど、ストーリーもすごく好きです。
ゲームは有限なので、ちゃんとエンディングを迎えます。でもエンディングを迎えたときは、自分が永い時間旅行に行っていたような気持ちになりました。総プレイ時間は3時間強だったんだけど、世界観だったり人物についての断片的な情報が一気に繋がる山場があって良かった。
おすすめ。
年末年始に静かな夜を過ごしたい人、ここのファミレスが空いています。
以下ネタバレを含みます。
↓
ストローを手に入れたとこから一気に線で繋がって気持ちよかったー。
時間的にも世界的にも規模のでかい話だけど分かりやすくスッと入ってきて不思議。
スパイクが月に向かってクラインと二人きりになったの、あそこもある意味ムーンパレス(月の宮殿)なのエモくて良い~~~。二人で永遠を過ごすわけだけど、遠い未来のいつか、セロニカが法を変えて月から帰ることになるかもしれない。そんな未知の可能性も残っていて良い。
結局セロニカはクラインと再会できてないもんね。あの冷静なセロニカが、記憶を消すほど辛かったクラインの処置を受け入れて、再会できた時はどんな感情表現をするんだろう。柱の陰から見守りたーい。
私は最後まで、ゲーム開始時に「友よ…」って再起錠剤を飲んだのは主人公だと思ってました。笑
だから終盤で、「主人公が再起錠剤を飲んで記憶を取り戻すのか!任せとけ!」って、どうやったら飲めるのかトライしていて…。某実況者の動画を見て、やっとセロニカのセリフだったと分かりました。いや同じテキスト読んでたはずなんだけどな?
エンディングでガラスパンと主人公がファミレスで談笑してたのもめちゃくちゃ良い。
ムーンパレスでガラスパンの向かいにはラテラがいた(いなかった)けど、現実世界に戻ったらラーゼがいるんだ…。雑談だってできちゃう!
はっきり覚えてないんだけど、人がムーンパレスに流れ着いてしまう原因として3つの条件が揃ったときみたいなテキストあったよね。あいことばとタイミングとナントカと…みたいな。
あのあいことばって、「○○にエビって入っていますか?」のことでいいのかな。
序盤にセロニカが漂着者の共通点について触れていたけど、蓋を開けてみれば漂着者はガラスパンとラーゼの二人だけで、最後に共通点が仄めかされて「まさかね~」で終わっていくのも良すぎる。
久々に良いゲーム体験ができました。
「良作を、ありがとう」

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