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求肥ドットコム

2023.04.08 at 21:12 Comment(0) 「 ショーンFallout4
Fallout4がめちゃ面白かった。駆け抜けたー!
この巨大な感情が霧散する前に書いていきます。


Falloutはサバイバル・ゾンビ・どうぶつの森・TPS・RPGです。
本作とにかく密度がすごい。マップがギッチギチ。
フィールド全体はシームレスで、大きなロケーション(廃ビル・廃病院とか)の出入りやファストトラベルはロード挟む。PS5でもやや待つから、PS4だとロード時間しんどいかもしれん。

最新作のFallout76クリア済みで、ひとつ戻って4をやりました。
シリーズを逆行するのは、不便になってないかなとか、グラ退化して萎えないかなとか思ったけど全然気にならない。
むしろグラ見た時「76と同じやん!」ってなった。敵とか装備とか建物のディテールとかほぼ同じなんだもん。笑
シリーズで統一されてるみたいで、シリーズ全体の年表があるみたい。MGSみたいで良いよね。好き!



<ストーリー/プロローグ>
主人公は夫か妻か選べるけど、運命は同じ。私は妻を選びました。
舞台は「連邦」と呼ばれる旧マサチューセッツ州、2077年。
産まれたばかりの息子ショーンと3人で幸せな生活を送っていると、突然警報が鳴り響いて核シェルター「vault111(ボルトひゃくじゅういち)」に逃げ込む。
シェルターでは避難者全員がコールドスリープを強いられ(聞いてない!)、私は1人で、夫はショーンを抱えてポッドで意識を失う。

ふと気が付くと、誰かが夫のポッドを開けてショーンを攫っていく。意識を取り戻しつつある夫は撃たれ、自分は再度眠ってしまう。

目覚めるとあたりは静まり返っていて、自分以外に生存者が見つからない。
地上は核戦争の名残の放射能汚染がひどく、大地も動植物もひどい有様になっている。
生き残った者たちは略奪におびえ、武器を持ち、殺伐とした生活を送っていた。
誰かショーンを知りませんか!?



<ストーリー/で、何が起きてるの?>
重大なネタバレ避けて、本作の舞台がどうなってるか書いてく。

現在は2287年。私は200年眠っていました。ショーンが攫われた後に何年眠ったのか?=ショーンが生きていたら今何歳なのか分からないままショーン探しが始まります。


~連邦のゆかいないきもの~
・人間…敵味方さまざま。
・グール…放射能浴びた人間。99%敵。
・スーパーミュータント…人体実験で生まれた緑色の人間。グールより賢くて残虐。99%敵。
・ロボット、人造人間…さまざま。
・動物…種族によってさまざま。
・虫…100%敵。ビジュアルがキッツい。


~争い続けるひとびと~
ミニッツメン…主人公を中心とした組織。各地で居住地を開拓するなどして協力者を増やしていく。日本語ローカライズが独特で主人公が「将軍」と呼ばれてるけどそれでいいの?

レールロード…比較的人道的な組織。ロボットのうち、人間と変わらないレベルの人造人間を連邦から逃がす活動をしている。

B.O.S(びーおーえす)…正義の名の元に暴力を厭わない組織。連邦中のテクノロジーを掌握して人々を導きたいと考えている。人間以外は問答無用で抹殺。

レイダー
…略奪!暴力!99%敵。


~よくわからんもの~
インスティチュート
…組織?誘拐に関与?人造人間を生み出す?



NPCとの会話ではたびたび選択肢が出て、選んだものによって展開が変わっていきます。
私はショーンを見つけることを目的として、出逢う様々なNPC、レールロード、B.O.Sなどから情報を入手したい。そこで友好的に接して引き出すのも、脅して手に入れるのも自由。

「選んだ発言が通るか(受け入れられるか)否か」がステータス値の「カリスマ」に依存することがあるので緊張感があって面白い。ただ選択肢を選んだだけで確実にそちらに分岐するわけではないということ。
どうしても譲れない場面で交渉失敗すると、「ロードしてもうちょっと後で来るか…」ってなったりする。


メインクエスト自体のボリュームは少なめ。全く寄り道せずにメインだけを進めて、あっという間にクリアできてしまう人もいるかもしれない。
けれど、進めていくうえで嫌でも大量のサブクエストが発生するので、それもこなしていくのが自然な流れ。そうしないと本作の「連邦」という舞台が十分に理解できないし、徐々に敵が強力になっていくメインクエストについていくのも困難になる。と思う。



<システム>
クエスト達成や敵を倒すことで、装備品やジャンク、食料(=回復・バフアイテム)、経験値のリターンが得られる。

装備品は種類が多く、武器で言うとハンドガン・ショットガン・ライフル・マシンガン・ミサイルランチャー・火炎放射器・ビーム兵器・剣・ナイフ・金槌・バットetc...
これらがカスタムできるようになっていて、自分が使いやすい武器を作って、複数携帯して、戦況によって持ち替えて…とできて楽しい。グレネード投げたり地雷置いたりとかもできる。

ジャンクっていうのは「ドライバー」とか「マグカップ」とか「テディベア」とか落ちている物何でも。それらは「鉄」「プラスチック」「布」という素材として、装備品カスタムや拠点の開拓に使える。

食料は缶詰などの既製品が手に入ることもあるし、動物や虫から可食部を取ることもできる。
肉なんかはそのまま食べることもできるけど、設備があれば、加熱することでより回復力が上がったりバフ効果が付けられる。私は拠点に持ち帰って焼いてた。
でも火を通してRAD(放射能汚染)が軽減されるのはフィクション。


ロケーションにはたいてい敵がたくさんいて、倒すと相手の持ち物が好きに奪える。
服奪うとちゃんと裸になる。かわいそうに。私はレイダーじゃないよ^^

レベルが上がると任意のステータス値を上げたり、スキルの習得ができる。
育成の仕方で個性が出るので、近接に振って銃使わん人になってもいいし、ピッキングやハッキングに特化してお宝漁りマスターになってもいい。
取りたいスキルが多すぎて、バランスよく上げたいけど器用貧乏にはなりたくないし…って迷うのが楽しい。


そして拠点づくり。凝り始めると時間が溶けちゃうからやらないようにしてるんだけど…(・ω・`)
ミニッツメンは連邦中の「拠点にできそうな場所」を見つけて、そこにNPCを送って住まわせることができます。DQ7でそんな町あったよね。
拠点では
・持ち物を保管したり
・家を作ったり、家具を配置したり
・畑を作ったり
・防衛施設を作ったり

できます。汚染されたあつ森。




なんだかんだして、拠点充実させて、LV上げや装備品カスタムで強くなって、ストーリー進めて真実に迫っていく。
ゲーム内の時間の流れはあるけど、時間経過でメインクエストが消えちゃうことはないからマイペースに進められます。

世界は殺伐としてる。でもうまく言えないんだけど、ゲームの中には憎めない演出がちらほらあって、これがFalloutやってる中ですごく癖になる。魅力なんだと思う。
戦前の技術が辛うじて残っていたりして、「この核シェルターに入ったらほ~ら安全!」みたいな自動音声が響いてる扉開けたらカッサカサの人骨が入ってたりとか。ブラックジョーク…。
あとシリーズ通して色んな所で見られるマスコットのvaultボーイ。笑顔が貼り付いててムカつく~!
というか、あれ…?え、?そんなことあった?


Miiファイターのコスチューム出てるらしい。スマブラ手広げすぎやろ。



ショーン誘拐の真実が明らかになるとき、連邦の未来も定まりつつある、かもしれない。
「目が覚めたら200年経っていた」私の物語はいかに。vaultボーイもよろしく。



以下ネタバレです。











ラジオの電波に乗る展開、天才だと思った!

「メニューを開く」行為はゲーム内では「Pip-Boyを操作する」なんだけど。
Pip-BoyっていうのはゴッツいApple Watch。
その中にラジオ機能があって、どこでも聞ける番組が「クラシック・ラジオ」。ひたすらクラシック音楽が流れてる。
たびたび「救難信号」とかをキャッチして、発信元を探すとちょっとしたイベントがあったりする、そういう用途に使われる機能。

インスティチュートの人造人間はその電波に乗ってテレポーテーションしてるから、地上からの入り口が存在しないっていう設定がすごく納得感があって良かった。



インスティチュートに潜入してからの展開も良かった。
ミスリードに引っかかって10歳のショーンに飛びついたら人造人間だった。
ファーザーとかいうインスティチュートのトップに就いてるじいさん出てきた。それがショーンだった。
攫われてから60年が経っていた。

インスティチュートは核戦争の間もずーっと地下で科学技術の進歩に努めていたエリート集団だった。
Fallout76のときもそう。結局、上流階級のそのまた上澄みみたいな人たちだけが守られて、市民は脅威に晒されていた。


インスティチュートは人造人間を作るために、放射能汚染を受けていないピュアな0歳児がvaultに眠っていることを知り、攫い、その遺伝子情報を使って人造人間の改良を行ってきた。
だから最新の人造人間はショーンそっくりだし、まさにショーンが人造人間のファーザー、ということだった。
インスティチュートは謎に包まれた、人類にとってさらなる脅威と思われた存在だったけど、実際のそこは洗練されていて、清潔で、平和だった。

目の前の息子はシミひとつない白衣を着ているのに、こっちは泥だらけの服にネジの飛び出た肩パッドを装備して、地上と同じようにジャンク品を漁って懐に入れた。そういう行動を取ることが憚られる場面ではあったんだけど、ゲームだしと思ってその場にそぐわない行動を取った。

次のクエストは「息子の同僚に挨拶にいく」。こんな格好で?
思わず替えの服がないか確認したけど(見た目を変えられる防御力0のアイテムがたくさんある)、持ち物の中は「使えるもの」しかなかった。重量制限があるので、いつも「使えない」アイテムは全部拠点に置いてくるから。
地上で生きるのに最適化された私は、真っ白なオフィスにただただ不釣り合いで恥ずかしく思えた。


ともかく。

インスティチュートは争いだらけ・汚染まみれの地上は見捨てて良いと考えていて、もっと組織を拡大しこれからの未来を創っていこうとしている。それには人造人間のような手駒が必要だった。
インスティチュートは施設から脱走した人造人間にリセットコードを入力し、地上の記憶を消して連れ戻したい。

それは人造人間を連邦から逃がす活動をしているレールロードとも、人造人間の存在を許さないB.O.Sとも相容れない主張で、私はどこに付くか決めないといけなかった。


私は苦労してやっと会えた息子と対立することは考えられなかったから、インスティチュートの駒になることを選んだ。
レールロードで完全に無警戒なデズデモーナの頭に向かって引き金引いたし、B.O.Sと全面抗争中に画面端で倒れてるダンスを見た。すっごくせつなかった。レールロードの協力が無ければインスティチュートにはたどり着けなかったのにね。


インスティチュートとの対立を選んだ場合に失うものは息子だけじゃなくて、2287年まで積み上げてきた英知?も失うことになる。私1人の気持ちでその未来へ傾くのってちょっと…その舵は取れんわ…と思った。


その後、インスティチュートは地上にその存在を明かすと共に、地上の原発を稼働させさらに発展を目指す。存在を秘匿したままだと電力のやりくりが大変だったらしい。節電。

結局ショーンは病気ですぐに亡くなってしまって、それを20代?30代?の私が看取るっていうやり切れない展開。そして私が次のトップに指名されるんだけど、そうなってしまえばこれから地上の人と手を取り合う未来っていうのも考えていいかなぁ。


ショーンは私に人造人間のショーン(10歳)を託した。

実は、初めてその人造ショーンと出逢ったとき、「この人誰!?誰か来て!助けて!」っていう状態だったんだけど、ショーンが私を慕うようにプログラミングし直したらしい。うーん、喜んでいいのか分からない。
60歳のショーンと過ごした時間は短すぎたし、元々ショーンは10歳だっていうミスリードでここに来たしで、人造人間だと分かっていても幼いショーンのことは憎めなかった。これからこのショーンと過ごす日々は、失われた本当のショーンとの日々を埋めてくれるのかなぁ。


そんな感じで、(いつもだけど)過剰に感情移入しながら進めたFalloutでした。
なんかハリウッド映画みたいだよね。よく爆発もしたし。(?)
こういう程よいノンフィクション風味の物語が大好物です。今回もお疲れ様でした。おすすめです。

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