おはようございます。グランディアをクリアしました!
グランディアはゲームアーツが元々セガサターンでリリースしたRPGです。その後PS等への移植を経て、今はSwitchやSteamでHDリマスター版が発売されています。
グランディアはRPGの名作として名高く、いつかプレイしてみようと思っていた念願のゲームでした。
評価に違わずとても満足いくゲーム体験となったので、その魅力を伝えられたらと思います。
主人公ジャスティンは冒険者の家系の出で、毎日妹分のスーと町でイタズラばかりしていました。町の近くの遺跡へ忍び込むと、ひょんなことから父の形見である「精霊石」を巡って世界の秘密へと足を突っ込むことになります。そんな王道RPGです。
全体的なグラフィックはゼノギアスに近いです。建物がポリゴンでできていてそこにテクスチャーが貼ってある感じ。マップ画面は回転させることもできます。DQ7っぽくもあるかも。
重要な場面にはムービーが差し込まれ、セリフにはたびたびボイスが付きます。
私は大げさなアニメ声のボイスが苦手なのですが、本作のボイスはほどよく自然で、忌避感を抱かず聞くことができました。
このゲームの素敵な所は、「冒険」を大切にしているところだと思います。
新たな大陸に足を踏み入れれば、元いた大陸に戻るのは容易ではありません。苦労して越えた陸路や海路を、クリア後にはひとっとびなんてできません。
用が済んだダンジョンに再度踏み込んで、無目的に命を危険にさらすこともありません。彼らは常に「行かなければならない場所」「行くべき場所」を向いていて、いい意味で一本道の冒険でした。そうデザインされているからこそ、「戻ること」には特別感が演出されますし、「遠くまで来たな」と思わされるのだと思います。
メニュー画面には少し不満がありました。アイテム使用時などの対象者が分かりづらいです。
選択状態のキャラクターはフチが少し明るく、名前が緑色になるのですが、メニュー画面全体のデザインに埋もれてしまっています。フィールド上のアイテムを拾ったとき、荷物が一杯・整理されていないなどの理由で一旦「諦める」=画面を閉じると、アイテムが消滅したのもショックでした。
戦闘はオリジナルのシステムが採用されていて、なかなか奥深かったです。
タイムライン上を敵味方キャラクターのアイコンが右へ流れていきます。
アイコンが
1つ目のポイントに到達するとコマンド選択に入り、
2つ目のポイントに到達すると発動します。
アイコンが1つ目のポイントへ流れる速さはキャラクターごとの「行動値」に依存し、そこから2つ目のポイントへ流れる速さはコマンドによって(必殺技であれば熟練度によって)異なります。また、防御や熟練度マックスの技は即発動します。
ただし、ほとんどの
物理攻撃の場合は発動後に敵の近くへ駆け寄る行為を挟むので、駆け寄っている間にタイムライン上では後発だった敵の技が先に発動してしまう、なんてこともあります。
(駆け寄る速さは「移動値」に依存します。)
さらに、被弾するとアイコンが一時停止したり、コマンド選択から発動の間に被弾すると一定の確率でコマンドがキャンセルされることもあります。これを利用して敵になるべく攻撃させないことが戦闘の要です。
タイムラインや、行動値・移動値等の理解が戦闘においてとても重要であり、おもしろさにも繋がっていました。
ただ、ちょっと魔法の演出が冗長で育成しづらい。物理スキルはほぼ全部覚えたけど、魔法の育成は結構序盤から「これ無理では?」と思ってた。幸か不幸か、だからこそ某仲間が加わった時は魔法の熟練度が高くて、とても存在感があった。
物語では、正義と正義のぶつかり合いがとても良かったと感じています。
詳細は省きますが、世界を救うために異なる手段を選択した二者のそれぞれの想いがしっかり伝わってくるのが良かったです。終盤の盛り上がりとエンディングの結び方が最高でした。
気になってる人はとにかくやろう!さあ買おう!冒険にでかけよう!!
以下ネタバレです
↓
良いゲームだったね~~~やって良かったね~~~。
フィーナが光翼人だったのは意外だった。途中フィーナが(リーンも)突然情緒不安定になったり、突然めっちゃジャスティンのこと好きになってたりでオイオイ大丈夫かって思ったけどそんなのふっとぶくらい良かった。
一番「このゲームすごいわ」って思ったのはスーの帰郷。
あれはマジで参りましたって感じでしたわ。わたしまけましたわ。
途中から体調悪そうで離脱しそうだなーってフラグは感じてたけど、
正直おつかいイベントの前兆としか思ってなかった。
一時的にスーが離脱して、病気か何かに効く薬を取ってくるみたいな。
まさか冒険を進めるために必要な1回限りの移動手段を、「スーを実家に帰す」ことに使う展開になるとは思わなかった。
それ失ったら冒険どうすんの!?って思ったし、同時に、ジャスティンがスーを大切に思っている気持ちがしっかりプレイヤーに伝わったと思う。ジャスティンは仲間や人の命を何よりも大切に思っているし、いざとなれば冒険のきっかけとなった形見の精霊石も放り投げて命を助ける人だった。それが最終的にフィーナを想う気持ちに繋がっていったし、ミューレンも取り込んでリーンの蘇生も叶ったと。(世界が危機に瀕したのもそのせいなんだけどね。いや、いつかは奪われていたかな?)
抱き合うところがクローズアップされるのが、ミューレンとリーンなのがいいよね。仲間キャラクターとして操作することのなかった脇役のふたり。だけどガイア撃破に二人の存在を欠くことはできなかったよね。
ジャスティンとミューレンが手を取り合ったとき、フィーナの「姉さんはこの時間をくれたのよ」のセリフがめっちゃ良かったなぁ。
このゲーム、要所要所でのセリフが良い。
バールは救いようもない
カス奴だったけど、石化してる人たちも元に戻って、ラップもきっと村に戻ることを許されるのだと思う。そんな予感もする最後だった。
ちなラップが最後まで仲間にいるとは全く思ってなかったわ。すまんラップ…。
ごめんなさいだけど後日譚の「10年後に子ども5人引っ提げて帰ってくる」だけ蛇足じゃありません?それはやりすぎと思ってしまった。1人か2人なら…
このコメントこそ蛇足!変な終わり方してすみません!
グランディアが好きな気持ちに変わりありません。素晴らしいゲームをありがとう。

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