こんばんは。ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(BotW)をクリアしました。
評判がめちゃくちゃ高いゲームを買うのは大きな安心と一抹の不安が入り混じった気持ちになりますね。
元々BotWを買うつもりはなかったんですが、次にプレイするゲームを探していたこともあり、周りのプレイ人口の多さにも後押しされて購入に至りました。
単刀直入に言うと、私はこのゲームに評判ほどの魅力を感じることはできませんでした。
世間であれだけ評判が良く、私がそう感じられなかったのは、私がズレているということですよね('_')
5段階評価を付けるとしたら、★4くらいの印象で、好みだけで評価すると★3でしょうか。なるべく理由が伝わるように言語化していきます。
なお、私の進行度は4神獣解放、思い出写真コンプ、祠・コログ未コンプです。
ネタバレ気にせず書きます!
良かったと思う点は、
攻略の自由さ・時間の自由さ・親切なシステム です。
・攻略の自由さ
本作はこれまでのゼルダの伝説シリーズと比べて格段に自由度が上がって、ダンジョンを攻略しても良いししなくても良い。旅をしても良いししなくても良い。どういう道筋をたどっても、それがストーリーとして破綻しない出来になっているところがすごいと思いました。
こういうゲームを作りたいから記憶を無くすストーリーにしたのか、
記憶を無くしたストーリーからこういうゲームが生まれたのか は大変気になるところです。後者であるとより嬉しく思います。
私がRPGをプレイする上で最も重視しているのはストーリーです。とはいえ、ストーリー≧システムといった「=」が含まれるくらいの力関係です。システムで過大なストレスを感じるとストーリーを追う気も失せますが、基本的にはストーリーにのめり込める、登場人物に感情移入できることを重要視しています。冒険の自由度が上がるほど、ストーリーの密度が低くなるのは致し方ないことかもしれません。
・時間の自由さ
ゲームに昼夜の概念があると、昼にしかできないこと、夜にしかできないことがあるものですよね。そうなると、昼夜の移動がスムーズにできるかどうかが快適なプレイングの鍵になってきます。本作は
「暇をつぶす」ということがあまりにもお手軽にできるところがすごい。意外とこれができるゲームって少ないと思います。
火おこし道具の入手が容易で、基本的にはどこでも火おこしができ、ボタン一つで好きな時間帯へ飛べる。雨のときのストレスはありますが、全体的に親切なゲームなので、雨は良いバランサーになっていたかと思います。ただ、崖の登りにくさはもう少し緩和措置が欲しかったです。
・親切なシステム
能動的に使えるマップが良かったです。光の柱を立てたり印をつけるマーキングのほか、コログ・祠(クリア済か否か・宝箱回収済みか否か分かる)のマークも嬉しいポイントでした。宝箱回収済みマークは驚いた!
高評価に至らなかった点は、
単調な作業・ストーリーの意外性のなさ です。
・単調な作業
本作への評価として「オープンワールドなうえに密度が高くてすごい!」といったものが散見されましたが、私はそうは思えませんでした。イベントの密度というより、コログの密度という印象が大きいです。コログは石を動かしたり的当てをするなど、パターン化されたミニゲームのようなイベントなので、そこまで訴求力を感じませんでした。ストーリーにも関係しないので、コログを探すためにマップを隅々歩くことまではできませんでした。また、クリア後に祠コンプも試みましたが途中で飽きてしまいました。
敵モンスターの種類の少なさも一因かと思います。色違い・強さ違いがいるとはいえ、同じパターンで襲ってくる敵が多い印象です。拠点を襲うのマンネリになりませんでした?
武器盾壊れる仕様なんだしライクライクいてほしかった。
・ストーリーの意外性のなさ
最後、「私を覚えていますか?」のセリフがすごく良かった。良かっただけに惜しいと思います。思い出の地を巡っても(ストーリーの理解は深まりますが)驚くほどの発見はなく、予想どおりの真っ直ぐなストーリーでした。これは好みとして、もっとひねって欲しかったと思っています。
なにせ、本作は
二度とガノンが復活しないように倒すことを掲げていましたし、これまでのハイラルとガノンの歴戦の戦いに終止符を打つことが目的でした。英傑たちが総力をあげて戦ってきたことは分かりますが、ガノンとの戦いは結局力で打ち負かして終わった?と思ったんです。
「二度と復活しない倒し方」に説得力が欲しかった。これはマイナス要素として大きく感じます。
ただ、二度と復活しない場合、BotW2どうすんの?ってなりますよね。どうすんの…?
この点について調べていて、興味深いブログ記事を見つけました。
ユウガタネコ様 『『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は厄災ガノンの存在がIFの物語につながる?』
https://yougot-neko.com/zelda-botw_ganon-information/#toc1
どうやら海外版では「ガノンが生まれ変わりを諦めた姿」のような表現をされているとのこと。
そうであれば、こちらが能動的に「復活しないような倒し方をしないと!」と試みる必要がなくなりますよね。「復活しないこと」が棚ぼた的に得られるのは達成感に欠けますが(!) あれがガノンの最期だったんでしょうか。きっとBotW2でその答えが得られると期待しています。
という感じのレビューですが、いかがでしょうか。
ゼルダの伝説は、シリーズを通して時系列が繋がっているビッグタイトルなので、どうやって終わりを迎えるのか、はたまた終わりを迎えることがないのかとても気になります。
極力矛盾のないように、それでいて新しいゼルダの伝説を提供していくのは想像できないほど骨の折れる営みだと思いますが、いちファンとして、制作スタッフへエールを届けたいです。

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